転職ノウハウ

20代、初めての転職で気を付けたいこと

転職ノウハウ

初めまして、まさ(@masa_career)です。私は初めての転職を25歳の時にしました。

転職後に思ったのは「もっと考えて転職すればよかった」「もっと調べれば良かった」と後悔する事が多かったです。

結果的には良い経験が出来たと思っているのですが、転職活動をする時にもっと出来た事があったと今も反省しております。

世の中にはいろんな情報で溢れています。初めての転職を煽るような記事も多いですが、しっかりと調べる事、自身のキャリアを考えて転職活動を事が私は大切だと思ってます。

運や直感に任せて転職するのでは無く、自分と向き合い後悔の無い転職をして欲しいと思い、この記事を書せて頂きました(自戒の念をこめて)

複業キャリコン/まさ
20~30代向けの国家資格キャリアコンサルタント マーケティング会社の経験を活かしながら、キャリアコンサルを通じて「生き方を考える」お手伝いを行ってます。Twitterでも積極的にキャリアについて発信中!

なぜ初めての転職は気を付けなければいけないか?

私はキャリアコンサルタント※1 として20~30代のキャリア相談を多く実施させて頂いているのですが、初めての転職で失敗して相談に来る方が結構いらっしゃいます。

また、Twitterを含めたネットの情報をみると、初めての転職で後悔している方が世の中に多いなと感じております。

20代でかつ初めての転職だと就職に有利なため、比較的すぐに転職先が決まりやすいです。そのため、自分の直感や運で会社を選んでしまうケースも多く、結果失敗する可能性も高くなります。

後悔する転職を一つでも減らしたいと強く思ってます!

※1 キャリアコンサルタントとは
「キャリアコンサルタント」とは、キャリアコンサルティングを行う専門家です。キャリアコンサルティングとは、労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力の開発及び向上に関する相談に応じ、助言及び指導を行うことをいいます。
キャリアコンサルティングを通じて、自分の適性や能力、関心などに気づき、自己理解を深めるとともに、社会や企業内にある仕事について理解することにより、その中から自身に合った仕事を主体的に選択できるようになることが期待できます。

特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会より参照

準備不足で転職活動をしてしまうから

正直転職活動はめんどくさいです(笑)。私も2回転職してますが、転職活動は2回とも面倒でした。

最初の転職ではエージェントさんに求人を探すのをお任せしすぎて自分で調べなかったり、キャリアプランを深く考える事が出来なかったりと反省しました。

2回目の転職では反省を生かして、キャリアコンサルタントに相談したり、色んなエージェントの話を聞いたり、以前よりは情報を集めて転職活動しました。

ただ、今振り返るとそれでも全然足りてなかったなと思います。

2回目の転職も正直最初は後悔しました。こんなハズではなかったのに…と。

しかし、そんな状況でも将来どうなりたいのかを考え、キャリアプランを練り直し、仕事に落とし込んだ事で軌道修正する事が出来ました。

その時は自分一人では解決出来なかったのでキャリアコンサルタントの方やコーチの方と面談させて頂きました。

転職してからのキャリア設計が大切なんだと痛感した出来事でした。

20代で学歴が大卒以上で、初めての転職であれば転職しやすいです。(もちろんどんな仕事でも転職出来る訳ではないですが)

私は1年程度で最初の転職をしました。

未経験の法人営業職ですが、ポテンシャルを感じて頂き採用してもらいました。

ただ、今考えると面接対策はそんなに出来てなかったなと思います。

多少キャリア設計や準備が甘くても人柄やポテンシャルを感じる事が出来れば「若さ」で採用してもらいやすいのです。

だから転職を失敗する人が多い

感覚や直感を信じて転職して失敗したと感じており、キャリアについてしっかりと考えたいと言う20代の方の相談は非常に多いです。

転職する前に相談してくれれば…と思う事も多々ありますが、転職しようと考えた時に相談頂けると失敗も少なくなるかなと思ってます。

ここからは最初の転職で失敗しない為に考えなければいけないポイントを解説します。

ポイント①「転職の軸」を決めよう

「転職の軸」を決める事が非常に大切です。

「転職の軸」とは自分が大切にしたい価値観や条件等、転職を通じて実現したい事や大切にしたい事を決める事が大切です。

初めての転職だと「転職の軸」が定まっていない事が非常に多いです

「転職の軸」は、給料・成長環境・業界・役職・ワークライフバランス・福利厚生・職場の場所等、人によって異なります。

自分にとっての「転職の軸」が何か定まっていない人が非常に多いです。

私も最初の転職をする時は次は大企業で働きたいと漠然と思ってましたが、なぜ大企業で働きたいのかは自分でも理由を整理出来ていなかったです。

1社目が中小企業で働いていて、周りの同期が比較的大手企業で働いてる事が羨ましく感じたのが理由かと思ってます。

隣の芝が凄く青く見えてしまいました…(笑)

 

ちなみに「転職の軸」が決まっていない方に私は次の質問をする事が多いです。

転職したい理由はなんですか?

転職で得たい事は何ですか?

なんとなく答えられる方は多いと思いますが、自分自身が後から後悔しないレベルで、論理的に転職する理由を説明出来る人は殆どいない印象です。

また、転職した会社で得たい事も非常にふわふわしているケースが多く、情報収集と自己理解が足りていない状態の転職活動者が多いです。

「軸を決める」為に必要な事

軸を決める為に必要な事をまとめました。

①過去〜現在の振り返り
②将来どうなりたいのかを考える
③転職で得たい事は何か
④転職で得たい事の優先順位
⑤企業や求人情報の収集

①〜④を自分自身で考え、整理します。ただ一人でやるには限界があるので第三者のアドバイスを受けながら整理する方が可能性や選択肢は広がります。

同年代の友人や親よりもキャリアコンサルタントとか、自分よりも経験がある方に相談した方が良いです。

利害関係が無い方の方が良いので会社の上司だとちょっと微妙かなと思ってます。

ポイント②情報を集めよう

私がキャリアコンサルタントとして色々な方と面談して思うのが、業界・会社・仕事内容を知らないで転職活動する人が多すぎる!ということ。

「広告代理店に転職したい」
「コンサルに転職したい」
「WEBマーケをやりたい」
「カスタマーサクセスをやりたい」

この位の所までは考えてたどり着く事が出来る方が多いですが、具体的な会社と職種まで絞り込んで相談に来る方は少ないです。

既にエージェントさんとの面談を実施されている方だとある程度求人情報を集めている印象ですが、それでも結構知らないんだなぁと思う事が多いです。

業界、会社、仕事内容を知る為に情報を集めましょう。

どのような業界があって、その業界ではどう言う会社で構成されていて、そこで経験出来るのはどのような仕事かを調べると良いです。

・業界を知る
・会社を知る
・職種と仕事内容を知る

業界を知る

就活生にはおなじみの「業界地図」はさまざまな業界とトレンドがまとまっているので分かりやすいです。

自分が興味がある業界だけでは無く、近しい業界も合わせて調べておくと良いです。

会社を知る

気になる業界がある程度見つかったら、その業界でビジネスされている会社を調べましょう。

自分が興味ある会社だけでは無く、競合会社や関連会社も調べておくと良いですね。その会社の立ち位置を客観的に把握する事が大切です。

職種と仕事内容を知る

その会社で募集している職種はどのような職種があるのか、また仕事内容はどのような仕事かを調べてみましょう。

転職サイトと転職エージェントの使い方

私の経験からオススメ出来る事として、転職サイトは1〜2社登録して情報を集める、転職エージェントは3〜4社面談してみて自分に合う転職エージェントを見つける事が大切です。

私は転職活動をしていた時には転職サイトは3社登録して、色々な角度で情報を集めました。

大手の総合系の転職サイト、業界に特化しているサイト、口コミサイトに登録して、求人情報だけでは無く会社の情報を集めるようにしました。

新聞もそうですが、1社だけだと見える情報が限定的になるので、よっぽど急ぎで転職する場合でなければ、情報をしっかり集めて転職しましょう。

また転職エージェントは、5〜6社と面談して、「自分に合う」エージェントを見つけました。

「自分に合う」とは人によって違いますが、具体的には、

①担当者の考え方やアドバイスが自分に合っている
②紹介してくれる求人が自分の思考とマッチしている
③一緒に転職活動をしたいと信頼出来る

この基準で私は考えてます。

20代の頃に初めてサービスを受けた時は、③の信頼出来る方を見つけるのが大変でした。

エージェントのビジネスモデルが成功報酬型のビジネスの為、転職が決まって(正確には一定期間就業で)初めて手数料が入る形態になります。

その為、エージェントさんによっては執拗に転職する事を進めてくる人がいたり、とにかく面接受けて欲しいと営業されたり、ちょっと押しが強いなと思う事もありました。(私の考えが定まっていない事も問題でしたが)

会社によって特色があるものの、担当者によって結構変わってきます。

その為、複数社登録して面談を受けて、自分に合う方を探して、信頼できるエージェントさんと進める事が大切です。

20代、初めての転職で使いたいサービス

UZUZ(既卒・第二新卒向け)

ウズキャリ

既卒や第二新卒の方など、キャリアの浅い人向けのサービスです。

社長や専務がTwitterで積極的にキャリアや転職について発信しており、そちらも参考になります。

サービス名 ウズキャリ
公開求人数 非公開
拠点数 全国3拠点
東京(新宿)、大阪、横浜
登録者数 年間約1万人
特徴 20代・既卒・第二新卒向け
運営会社 株式会社UZUZ
公式サイト https://uzuz.jp/

ウズキャリ公式

doda転職エージェント

doda

私が初めての転職の際に利用しました。全国をカバーしているので首都圏と地方も求人ご紹介頂けたので助かりました。

その時に担当者さんが凄く素敵な方でととある企業に内定もらった際に「まささんは本当に転職したいんですか?」と質問頂き、自分でもまだ、現職で頑張りたい気持ちが残っている事に気づいて、その時は転職しませんでした。

転職しない選択肢もアドバイスしてくれた素敵な担当者でした。(いろんなご担当者がいらっしゃると思うので、一つの体験談として聞いて頂ければと…)

サービス名 dodaエージェントサービス
非公開を含む求人数 約10万件
利用年齢層 20代~40代
運営会社 パーソルキャリア株式会社
公式サイト https://doda.jp/consultant/

doda公式はこちら

転職会議

転職会議

実際の会社の中側って分からないですよね。面接でも判断が難しいと思います。

そういう時に使えるのが口コミサイトで実際の社員の方が会社で働いてみた口コミを集めているサイトがあるので活用しましょう。

注意が必要なのが、会社を辞める時にコメント書く事が多いので、ネガティブなコメントも多いです。参考程度に確認すると良いでしょう。

転職会議
運営会社 株式会社リブセンス
口コミ登録企業数 17万社以上(2020年12月実績)
公式サイト https://jobtalk.jp/

転職会議を見る

ポイント③転職は計画的に

会社で嫌な事があったから突発的に辞めるのはNGです。正直、若い方は仕事を選ばなければ簡単に転職出来ると思います。

しかし、キャリアコンサルタントとして感じるのは楽な転職した人はその後に後悔する確率も高いなと思います。計画的に転職して後悔が無いようにしましょう。

次の会社に転職するまでの流れとして、

キャリアの棚卸し

転職エージェントと面談

職務経歴書作成

求人にエントリー

面接

内定獲得

退職交渉

引き継ぎ

入社

というイメージとなります。

しっかりと準備をしている方は、転職活動をして入社するまで、半年〜1年位は掛かると思います。

私のクライアントでもっとも時間が掛かった方は、2年半かけて転職しました。

エントリーは計画的に

良さそうな求人があるからすぐにエントリーするのは辞めましょう。

新卒と違って中途の場合、内定承諾のスパンが非常に短いです。内定から1週間程度で内定のお返事を欲しいと言われる事が殆ど。

待って頂けても2週間位です。つまり、内定を同じ時期に貰わないと並行検討出来なくなってしまいます。

内定もらった会社で自分にとって最善の選択は何か選べる状態に出来るようにしましょう。

焦る事はない

ちゃんと準備をしないで直感でした転職と、ちゃんと準備した転職を比べると、後者の方が満足度は高いと思います。

私の相談者は半年から1年位かけて転職活動を行う方が多いです。

しっかりと自分のキャリアの棚卸しと情報収集と対策を行って転職活動をするので、「キャリア設計+転職対策(書類・面接)」が出来ている状態なので、直感で動くよりも可能性が高いですし、内定率も高いです。

転職後の後悔をなくす為にもちゃんと準備しましょう(最初の転職をした時の自分に凄く言いたい笑)

転職活動から入社に掛かる期間を逆算して、準備をしっかりと行って転職をする事が大切です。初めての転職であれば特に気をつけましょう。

ポイント④転職後の会社でのキャリアを考えよう

どんな会社に入りたいかを明確に言える人は多いですが、その会社でどんなキャリアを歩みたいかを明確に答えれる人は少ないです。

転職後の会社でやりたい事は何か

具体的にやりたい事を考えてから会社選びをする方が良いと思ってます。

例えば営業の方でスキルを身に付けたいからコンサルに転職したいと言うご相談を頂いた事がありました。

その時にどのようなスキルを身に付けたいのか聞いてみると、専門性があるもの、市場価値が高いもの…と具体的なスキルは出てきませんでした。

色々とヒアリングしてみると、分析したり、最新のデジタルマーケの領域には興味がある。営業も良いけど、将来的にはマーケティング職にもチャレンジしたいとお話しされてました。

やりたい事としてデータの分析をしたり、デジタルマーケティングに携わる仕事をしたかったのです。

その為、その方はコンサルでは無く、デジタルマーケティングの領域に強いマーケティング支援会社を目指す事にしました。

このようにやりたい事が明確で無いとミスマッチが生じやすいのです。

転職後にどういう人生(プライベート)を送りたいのか

もう一つ大切な観点で人生をどう送りたいのか。プライベートはどう言う状態で在りたいのかと言う事も考える事が大切です。

「キャリア=仕事」と捉えがちですが、仕事しかしない人生を良いと思う人は殆どいないと思います。

その為、仕事以外のプライベートでどうなりたいのかを考える事が大切です。

・30代で結婚して子供を授かりたい
・都会では無く地方でのんびりと暮らしたい
・あんまり頑張りすぎず、マイペースに生きたい
・趣味のサーフィンが出来る環境に住みたい
・昔断念した英語に再度チャレンジして海外で暮らしてみたい
・昔から書き留めた小説を出版してみたい
などなど…

あなたの人生でやりたい事、大切にしたい価値感が必ずあると思います。

意外と自分では気づいていない場合もあるので、だれかに相談するのもありでしょう。

まとめ

初めての転職で気をつけたい事をキャリアコンサルタントとして、自身の経験を通じて頂書かせて頂きました。

転職の軸」をしっかりと考え、企業の情報収集を行いながらも、転職活動に必要な期間を見積もり計画的に進めましょう。

また、転職がゴールでは無く、転職後のどうなりたいのかを考える事が大切です。

目的を見失わず、理想の自分になれるように頑張って下さい。

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この記事を書いた人

まさ


まさ

20~30代向けの国家資格キャリアコンサルタント マーケティング会社の経験を活かしながらキャリアコンサルを通じて「生き方を考える」お手伝いを行ってます。

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